HORIZON
GE未来館



フロリダ州オーランドにあるディズニーワールドのエプコットセンターは、未来のモデルを示した数多くのパビリオンから構成されている。ウォルト・ディズニーが長い年月をかけて構想し、1982年に完成したものである。

ベルシステム、ゼネラル・モータース、ゼネラル・エレクトリック、ユニシスなどアメリカを代表する企業が先端技術を駆使して、未来ファンタジーの世界を提供している。

なかでもゼネラル・エレクトリック社の提供によるホライゾンは、地上、海中、宇宙での21世紀の生活が実感できるパビリオンとなっている。

ホライゾンに入るとまず次のようなメッセージが目に入ってくる。「もしわれわれが夢を想い描くことができるならば、われわれはそれを実現することができる。」いかに未来への夢を描くことが大切であるかを教えている。



家庭でも何台かのインテリジェント化されたロボットが使われるようになる。このロボットは執事のように身なりを整えて、掃除機とはたきを持って掃除までしてくれる。ご主人様もそれなりの威厳をもって対応しなければならない。



料理や後かたづけはシェフ・ロボットの仕事である。このシェフ、料理をするのは得意であるが、片づけは苦手のようである。片づけはロボット化が最も難しい分野である。ロボットの扱い易さを考えると、食器は味気ないものになってくる。



孫の誕生パーティーに遠く離れたおじいちゃんとおばあちゃんがテレビ電話で参加する。大型スクリーンの下のカウンターには、さっき届いたおじいちゃん達からのプレゼントが置かれている。



スターウォーズで3DOが映し出したような、ホログラフィーを使った3次元のコミュニケーション・システムを利用して、遠くの町に住む娘と、あたかもそこにいるように顔や動作をまのあたりにしながら会話しているお母さん。



バイオテクノロジーを使って砂漠でも農業ができるようにある。コントロール・ルームにはコンピュータが毎日の温度や湿度、風速など気象情報を知らせる他、肥料などの情報も教えてくれる・

農地で作業しているのはロボット、人間はコントロール・ルームで指示するだけでよい。しかも音声での指示でもちゃんとロボットは働いてくれる。



海中作業船の修理をしているご主人に、コンピュータのデータベースを見ながら修理のアドバイスをする妻。



あしかがペットとなるほど、21世紀には生活空間は海中、海底にまで広がってゆく。後ろのディスプレイ装置には、その日の活動スケジュールや注意事項が表示されるはずである。お母さんはその指示にしたがい、子ども達に海中スポーツの心構えをこれから教えようとしている。


Last modified: Wed May 1 23:10:00 JST 1996
(c) Dr.Shigeaki Iwashita

ホームページに戻る。