内モンゴル自治区・オロンチョン族(Orogen)の住宅
オロチョン族は、内モンゴル自治区の黒龍江省の接する所に住んでおり、第2次世界大戦前までは狩猟生活をしていた。人口は6965人の少数民族である。シラカバの木の皮を利用して、桶や箱などの工芸品を作り、カバノキの皮を張って船や小屋を作ったりする。
 「ツォロツ」と呼ばれるの伝統的な天幕住宅は、20〜30本の松やカバの柱で作られた円錐形の小屋で、小屋の覆いは季節によって変わり、夏は縫われたカバの樹皮で覆い、冬は小鹿のような動物の毛皮で覆われる。通常高さは5m、直径6m程となっている。入り口は通常南か東を向いている。中央に明り取りと暖房、調理のため炉が設けられている。


Last modified: June 27 09:17:00 JST 2003
(c) Dr.Shigeaki Iwashita