大工道具
(The carpenter's tools)

山岳民族博物館に、山岳民族が実際に使っていた大工道具が展示されている。
中央部に横に並べられた柄の付いた道具は、手前から「越前鉈」、「枝打鉈」、「やり鉋」。さらにひな壇に「ちょうな」が3種並べられている。右側に吊るされているのが「木槌」で、自然の木の枝を柄にしている。左下に縦に並べられているのが「鑿」であると思われる。
しかしこの中に「鋸」がない。ほんとうになかったのか、収集されなかったのか確認したい。
詳しい説明がないのでよくわからないが、これが「やり鉋」だとすると大変な発見である。やや小ぶりであるが、柄の長さ、刃の反りなどから「やり鉋」的使い方がなされたものと思われる。これまで「やり鉋」は、日本で独特なもので、世界に類を見ない表面削り仕上げする道具で、古代、中世、近世にかけて使われてきたとされている。
   
日本の社寺建築の大工による「やり鉋」の使い方のデモンストレーション。
山岳民族の農具。
Last modified: Feb. 01 19:45:00 JST 2007
(c) Dr.Shigeaki Iwashita