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モン族(HMONG) |
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モン族は、タイの北部山岳地帯の標高千数百m以上の高地に住む、少数民族で、チェンライ県、チェンマイ県、タク県、ナン県、パーヤオ県、ランパン県、ロエイ県、ピサヌローク県、メーホンソン県、プラエ県、ペチャブン県を中心に250の村に住んでいる。人口は151、080人(Source
: Tribal Research Institute, Chiang Mai Province 2002年)となっている。
他国の同族には、中国のミャオ族(Miao:苗族)、ベトナムやラオスのモン族などがある。中国のミャオ族は、紀元前1500年頃には東南アジアに到達していたとされ、その後紀元前300年ごろにスワンナプーム王国を建国している。モン族はその後も1000年頃まで東南アジアで繁栄し、モン文字などを開発し先住の文明民族として東南アジアを統治していた。さらにタイのランプーンにハリプンチャイ王国を建てているが、コレラの大発生によりここを去ったと言われている。
また19世紀になって中国のミャオ族の多くが、清軍の残酷な討伐や弾圧のため、タイ、ビルマ、ラオス、ベトナムに移住していった。現在のタイのモン族はこの時、移住してきた人達である。
中国でミャオ族、タイではメオ族と呼ばれるが、タイのモン族はメオ族と呼ばれることを好まず、自らを「自由」を意味する「モン」と呼んでいる。
住居は平土間式家屋で、集落は丘の斜面に数十の家で構成されている。 |
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板葺きの屋根の板は、下地なし直接葺いている。こけら葺き用の板よりはかなり厚く、板瓦といったもので、おそらく竹釘で瓦桟に打ち付けているに違いない。 |
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手前は、日本で唐臼と呼ばれている米をつくための足踏み臼。玄米を精米したり米粉にするのに使われる。右奥は客用の縁台。 |
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土間とかまど。 |
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寝室の間仕切壁、床も竹を開いて平面状にしたものが使われている。 |
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1.寝室 2.正面玄関(多くの青モン族の出入口は、ここ1ヶ所である)
3.出入口(白モン族の場合のみ) 4.客用縁台 5.屋根裏食品庫 6.かまど
7.囲炉裏 8.収納棚 9.祖先の祭壇 10.米つき足踏み臼 |
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Last modified: Jan. 27 09:17:00 JST 2007
(c) Dr.Shigeaki Iwashita
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