アカ族(AKHA)
アカ族は、タイの北部山岳地帯の標高800m以上の山地に住む、少数民族で、チェンライ県、チェンマイ県、タク県を中心に273の村に住んでいる。人口は65、826人(Source : Tribal Research Institute, Chiang Mai Province 2002年)となっている。
他国の同族には、中国のハニ族、ラオスのアカ族、ハニ族、ベトナムのハニ族などがある。タイへは20世紀初めころ、中国雲南省から、ビルマ、シャン州を経由してやってきたようである。
村には丘の頂上に20から200の家があり、アニミズムを信仰するアカ族の村には、巨大なブランコ、象徴的な像のある入り口がある。この巨大なブランコは、8月から9月にかけて行われる農耕儀礼のひとつ「ぶらんこ祭り」で使われる。
住居は、高床式家屋と平土間式家屋で、内部は男性部屋と女性部屋に分かれている。
壁は丸い竹を開いて平面状にしたものを横使いしている。壁が斜めになっているのでこうした使い方の方が合理的であると言える。
壁を支える隅柱となる竹材は、横材の両側にほぞ穴を開け、隅柱のほぞを差し込むようになっている。
壁が斜めになっているため、壁面は床と屋根によって支えられる。屋根の葺き方は、葺き材を上側の横桟で折り曲げ、下側の横桟で挟み込んでいるる様子がよく見える。
屋根の破風には、日本の千木のような妻飾りが付けられている。
置き囲炉裏。
オープンデッキのベンチ。
アカ族の男女の像。男性のシンボルは、誰かに壊され両足の間に落とされている。
1.オープンデッキ 2.玄関 3.男の部屋 4.居間 5.豚の餌用かまど
6.かまど 7.勝手口ポーチ 8.先祖の祭壇 9.女の部屋
10.水甕 11.男性用出入口 12.女性用出入口
Last modified: Jan. 27 09:17:00 JST 2007
(c) Dr.Shigeaki Iwashita